どの出版社が好きか(前編) 〜Arcade 那智勝浦の夜〜

2023年10月に和歌山の那智勝浦漁港で開催された「Arcade in那智勝浦2023」というイベントに出店させていただきました。

和歌山随一といっても良いくらいの大きなイベントで、本屋だけでも7店舗が出店していました。

東京から移動本屋として出店していたsnow shovelling(スノーショベリング)

兵庫県よりBOOKS+コトバノイエ、三重県尾鷲市よりトンガ坂文庫。

そして和歌山からは新宮市の自転車に併設された本屋wheelaction bookstore。那智勝浦町から、らくだ舎。白浜町からivorybooks。

たくさんの方に本を買っていただき楽しい時間を過ごさせていただきましたがハイライトは1日目の夜でした。

なんとスノーショベリングの中村さんから声をかけていただき、那智勝浦の町で本屋さん飲み会が開催されました。

集まったのはスノーショベリングの中村さん、トンガ坂文庫の本沢さん、らくだ舎の千葉ご一家、そして僕。一度ゆっくりお話させていただきたかった皆さんばかり。

特にスノーショベリングの中村さんは、今から10年ほど前、当時開店されたばかりのスノーショベリングがBRUTUSの本屋特集に紹介されたときからお気に入りの本屋で、一度実際に訪れたことがあり、スノーショベリング発刊のzineも当店で取り扱いさせていただいており、同じ本屋として憧れの本屋さんでした。

本屋あるあるや好きな出版社、本屋以外では何をしているかなど話は飲み屋さんの閉店時間まで終わりなく続きました。

帰りに人通りのほぼない那智勝浦漁港近くを歩きながら空を見上げながら、ルイ•アームストロングの「What a wondeful world」をBGMとして流したくなりました。

(ここからはぜひLouis Armstrongの「What a wondeful world」をBGMとして聴きながらお読みください笑)

今まで本屋をしていて、苦しいことや辛いこともありました。でもそういうことを帳消しにしてくれるような、そんな素晴らしい夜でした。本屋をやっていて良かった。そしてまた同じ本屋としてこの方々たちに再会したい、そう強く思いました。

そんななかで楽しく興味深かった、どの出版社が好きかという話。

本屋は本を仕入れることが大きな仕事です。そして仕入れる本によって本屋の色が出てきます。そして出版社にも色があります。

日本にはたくさんの出版社や作り手がいて、それぞれがそれぞれの人生や想いを本に注ぎ込み作りあげます。

本屋をやり始め、こんなにもたくさん出版社があって、出版社によって色がこんなにも出てくるものだと知りました。

後編では私が、そして私の本屋が好きな出版社を紹介します。

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