松原時夫さん写真展開催決定

SNSにて告知するのはフライヤーが完成した後、まだもう少し先となりますが開催が決定しましたのでこちらで先にお知らせします。

2023年12月に当本屋内にて和歌山市在住の写真家・松原時夫氏の写真展を開催する運びとなりました。

松原時夫さんのことを知ったのは本屋を始めた2020年。この旧田島うるし工場にて作品展示もしていただいた冨土原史香さん(ふーちゃん)のSNSで道音舎より刊行される松原時夫さんの写真集「水辺の人」が紹介されていたことがきっかけでした。

写真集「水辺の人」は半世紀をはるかに超える長い間、松原さんが生まれた町である和歌山市和歌浦の各地を撮り続けた作品です。

写真集の一枚、一枚に和歌浦の人々、風土、文化、年月すべてが濃縮され、見る者を魅了します。

写真集「水辺の人」はすぐに自分のお気に入りの一冊となり、また和歌山の本屋として、また一人の人間として松原時夫という写真家のことを気に留めるようになりました。

それからしばらく本屋で活動することで、実際に松原さんを知己とするお客さんに出会い、また和歌山市雑賀崎の「双子島荘」にて開かれた私の妻すけのあずさの絵本原画展に松原さん自ら足を運んでくれたりと、少しずつですが懇意にしていただくようになりました。

そしてある日思い切って松原さんに写真展の開催を依頼させていただきました。

そして松原さんのご自宅にお邪魔させていただき、たくさんの写真を見せていただきました。

松原さんと面と向かい、自分がこれまでどういう人生を歩み、どんな場所でどんな本屋をしているか。どんな本を並べ、どんな本屋にしていきたいかを話しました。

そしてもちろん松原さんの話もたくさんしていただくなかで写真展の開催を快諾いただきました。

そして松原さんと話すなかで一つ大きな想いがありました。それは元写真館である松原さんのご自宅で松原さんの話をうかがうなかで、過去にどこかでされたのを見たことがないような、自分の本屋や自分らしい松原さんの写真展を開催したいという想いでした。

そしてたくさんある写真の中から引っ張りだしてきたのが松原さんの高校生時代の写真。それは和歌山市西浜に現在ももちろん在する「和歌山県立星林高校」の写真です。

1940年生まれの松原さんは星林高校の十期生。現在の星林高校の場所はそのままに、学校の周りはほとんど面影なく、牧歌的に開催されている星林高校の運動会や表情豊かな学生たちの姿が映されたアルバムを見せていただいたとき「これや!」と思わず右の拳を握りしめるような気持ちになりました。それはきっと自分の母も星林高校の卒業生であったことが大きいと感じます。

自分の母を含め、たくさんいる星林高校の卒業生や在校生も喜んでくれるかもしれない。そしてこの写真展がきっかけでまた何か良い思い出がよみがえることがあればと思っています。そしてもちろん私を含めた星林高校の卒業生ではない人々にも喜んでいただける写真展にしていきたいと思います。

そういうわけで当本屋で開催される松原時夫さんの写真展のテーマは「和歌山県立星林高校」。写真展の題は松原さんが「PRIVATE ALBUM 星林高校十期生」と名付けてくれました。

写真展は12月。たくさんのお客さんに足を運んでいただけるよう、たくさんの方に喜んでいただけるようこれから準備をしていきます。

どうぞ楽しみにしていてください。

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