「4年くらいやらないとボウズの日はなくなりませんよ」とLVDB BOOKSの上林さんがINSECTSの本屋特集で話してらして、そんなことを思い出しながら誰も来ない店舗で、ただただビル・エヴァンスを聴きながら過ごしている。
とりあえず誰も来ないので本を読むことに。ミシマ社のいしいしんじ著『書こうとしない「書く」教室』を読む。
幸か不幸か(きっと不幸だろう)、お客さんが来ないので読書がはかどってしまう。
小説家いしいしんじの作品は初期のころの「ぶらんこ乗り」や「麦ふみクーツェ」などいくつか読んだことがあるが、その先は追っていなかったのでほぼ読んでないに等しい。
いしいしんじという作家ができるまでと小説家としての変遷が自身の口で語られ面白い。
様々な場所で暮らし、その場所の人と関わりながら、成長し、生きながら作品が作られていく。この作品を読んで、他の作品も読みたくなった。
ところでまだお客さんは相変わらず来ない。おかしい。
すると自分の親から電話があった。近くにいるから店に寄るとのこと。これでお客さん0は無くなった。グレーゾーンのようなお客であるが。
そして親が来る直前になんとか身内以外の正真正銘のお客さんが登場。しばらくすると帰られた。
そして親がやってきた。親に言うは「まだ今日は一冊も売れていない」との言葉。
暗に一冊くらい買って行ってくれと押し売りのような含意が込められている。
そして父親が板垣足穂の作品2冊を買ってくれる。これでボウズは無くなった。ありがとうございます。
ボウズではないけれど、かぎりなくボウズに近い。ツルツルテンではないけれどバリカン1mmくらいの刈り様か。
最近は土曜日の営業はそこそこは売れていたのだけれど。まだまだ努力不足。
来週こそはとまた気合いを入れ直し頑張るのみ。